「FREEWHEELERS/フリーホイーラーズ」「THE VANISHING WEST」モデル名 "Lot 661XX 1956" 5 POCKET JEANS SLIM STRAIGHT FIT Lot #2222015 Col 14oz DENIM
型番・品番
モデル名 "Lot 661XX 1956" 5 POCKET JEANS SLIM STRAIGHT FIT 1956 MODEL Lot #2222015 Col 14oz INDIGO DENIM(L-32)
販売価格
26,400円(税込)
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1956:
WAIST OVERALLS BECOME "JEANS" AS THE SYMBOLS OF OUTSIDER
ワークウエアが若者やアウトサイダーの象徴 "ジーンズ" となる1956年
A Year that Changed America
アメリカを変えた1956年
時間や時代を衣料を通して表現する "FREEWHEELERS" のブランドの中で、オールドウエストへオマージュを捧げる "THE VANISHING WEST" のヒストリーは50年代以降大きく変化し元の姿を失っていく。
1950年代のアメリカは、経済成長期であり黄金時代と呼ばれる時代。
第二次世界大戦の帰還兵に政府が経済的援助を与えたこともあり、中産階級層が拡大し、郊外にマイホームが多く立ち並んだ。
産業の合理化が進み、製造業においては作業の単純化・細分化が促進し、安価な商品が大量に生産され消費される「大量消費社会」が確立していく中で「人間が機械により管理される」という皮肉も生まれた。
モーテルやドライブイン映画館を含む新しい消費者の喜びの配列を可能にするのに役立つ "州間高速道路" システムの建設のために政府が320億ドルを承認した1956年は、経済が順調に進んでいく中で、サービス部門に従事する労働者が増えホワイトカラーと呼ばれる非肉体労働者の管理職の人々が国の歴史の中でも初めて労働者(ブルーカラー)を上回り、アメリカを世界初の「ポストインダストリアル」社会的へ、つまり社会の中心産業が工業からサービス業へ移行した年でもある。
このような時代背景の中、個人の時間管理、行動管理などが進んだ「高度管理社会」や、大学進学率の増加してに伴う「学歴社会」が形成されていく。
戦後普及したテレビドラマなどの影響もあって次第に社会のステレオタイプが形作られ、拡散されていったのだ。
こうした社会の変化の中で、抑圧的で非人間的な当時の社会を批判し、それに反抗する新たな価値観を体現しようとした芸術的、文化的な革新も高まっていく事となる。
1956年は、アレン・ギンズバーグの "Howl and Other Poems" (吠える)が出版され、エルヴィス・プレスリーのハートブレイク・ホテル、ロックンロールが大ブレイクした。
そして1957年、ケルアックの "ON THE ROAD" が出版される。
スクリーンからは、ジェームス・ディーンとマーロンブランドが若者達の熱狂的支持をうけ、彼らが穿くウエストオーバーオールズは同時に反抗のシンボルとして悩める新しい世代に浸透していった。
従来、労働する為の服であったはずのウエストオーバーオールズは、こうして若い世代と密接に関係するようになり、彼らはそれを "ジーンズ" と呼ぶようになっていったのだ。
そして "THE VANISHING WEST" もまた大きな変化へ舵を切ることとなる。
それまで労働者をターゲットとしてきたウエストオーバーオールズ "601XX" に新しい波を起こすこととなるのだ。
1956年、東部や若者達に向けて初めて労働者からスタイリッシュなデニムパンツジーンズを発売したのだ。
膝から下に向かって細身のラインのスタイリッシュなシルエットで製造されたデニムパンツは、ジーンズの名で "661XX" の品番が付けられたのだ。
"SHRINK TO FIT" と "BUTTON FLY" そして "CONCEALED RIVETS"のディテールを踏襲したところに "601XX" の理念が受け継がれている。
こうしてジーンズは若者達の反抗の象徴としてのレッテルを貼られつつも、労働する服から主張する服へと、その姿を変えていくのだった。